1973年時点のヘッドフォンリスト
Stereo Sound Worid Hi-Fi Stereo YEAR BOOK1973収録のヘッドフォン
概況
(国内)
パイオニア、サンスイなどからオープンエア型の機種が登場しだした。コンデンサー型の機種数も1970年の時点よりかなり増えている。しかしこの時点ではまだヤマハやフォステクスなど動電全面駆動型は登場しておらず、コンデンサー型も普及の一翼を担ったエレクトレット型が登場したのがこの直前であり、まだ各社へ広がってはいない。翌年にサマリュウム・コバルト磁石を採用した厚さ25ミクロンのマイラー振動板とアルミボイスコイルを持つエレガのDR-196Cがデビューするが、そうした意味ではヘットフォン近代化前夜といった時期である。現在のヘッドフォンの大手では、ソニーはまだ2機種しか掲載されておらず、オーディオテクニカはメーカーとしては存在していたが、まだヘッドフォンには進出していない。
別のところでも書いたが、まだこの資料ではヘッドフォンはマイクロフォンより後に掲載されている。1970年より参入メーカーは増えたが家電系メーカーはまだオーディオ用ブランドをヘッドフォンについては、使用していない場合が多かった。
(海外)
この時点でゼンハイザーが紹介されているが、まだ1機種しかない。他に現在でも馴染みのあるブランドとしてはベイヤーがあるが、この時点でのベイヤーは音楽鑑賞用というよりは、録音関係の業務色が強い存在だった。
AKAI アカイ
ASHIDAVOX アシダヴォックス
ST-12 ST-90 ST-3R ST-11 ST-3000R
COLUMBIA コロムビア(日本コロムビア)=現DENON
CORAL コーラル
DIATONE ダイヤトーン(三菱電機)
ELEGA エレガ
DR-92C-�U DR-122C DR-111C DR-162C DR-136C DR-136C-�U DR-166C DR-119CH DR-100CH DR-165HRT DR-164HRT
(4ch機)DR-163Q (コンデンサー型) CR-1070C CR-2072C
HITACHI ヒタチ→ Lo-D に含む
MICRO マイクロ
NAPOLEX ナポレックス
WIDE-10 WIDE-40 TPH-100 WIDE-70
ONKYO オンキヨー
PIONEER パイオニア
SE-20A SE-25 SE-30 SE-45 SE-50 SE-L20A SE-L25 SE-L40 SE-205 SE-305 SE-505
(コンデンサー型) SE-100J
ROTEL ローテル
SANSUI サンスイ
SANYO サンヨー→ OTTO に含む
SHARP シャープ→ OPTONICA に含む
SONY ソニー
STAX スタックス
TEAC ティアック
TECHNICS テクニクス=現PANASONIC
EAH-44 EAH-66 (2ウェイ型) EAH-88 (4ch機) EAH-400 (コンデンサー型) EAH-80
TOSHIBA 東芝→ AUREX に含む
TRIO トリオ=現KENWOOD
VICTOR ビクター
STH-2 STH-10 STH-1000 STH-2000 (4ch機) 4HP-V5 QTH-V7
YAMAHA ヤマハ
HP-300 HP-500 HP-700 (4ch機) QHP-400
(海外メーカー)
BEYER (Germany) ベイヤー
MB (Germany) エム・ビー
SENNHEISER (Germany) ゼンハイザー
UHER (Germany) ウーヘル